(Photo by[京都銭湯「錦湯」/Takanori Ishikawa])
古くからある日本的な文化の象徴とも言える銭湯。
昔に比べると家庭環境の向上や、街の再開発などによって数が減りましたが、街を散歩していると不意に見かける銭湯。散歩ブームと言われる昨今、「気になる!」とか「入ってみたい!」と思った方も多いのではないでしょうか。
でもシステムもわからないし、頑固なおじさんとかに一喝されるのでは?など不安が引っかかって暖簾をくぐるのに一歩踏み出せない方も多いようです。
本記事では、このような不安や基本的な疑問などの解決を目指そうと思います。
まず入り口で履物を脱ぎます。下駄箱に靴を入れたら鍵を掛けて受付(番台)で入浴料を払います。
開口一番に
「こんにちは!」
と言えば大丈夫です。なんら恐れる必要はありません。
入浴料は自治体によって定められているので、各都道府県によって若干異なります。東京都は450円です。
石鹸やタオルなどの風呂道具を持っていなくても、受付で借りられたり、簡単な入浴セットを安く買える銭湯がほとんどなので確認しましょう。
「おふろセットありますか?」
と言えば通じます。
風呂道具を持たずに入浴することはマナー違反です!
(Photo by[Minatoyu/湊湯])
言わずもがな、銭湯は男女別の浴場に分かれています。
向こう側が気になりますが、迷うことなく進むべき方へ向かいます。
各浴場に入場したら脱衣所で荷物と着替えをロッカーに入れます。貴重品は受付で預けるか、貴重品用のロッカーに入れるのが安全でしょう。
(Photo by[子宝湯 Public bus house "Kodakara-yu"/ume-y])
さて、いよいよ入浴です。
まず浴場に入ったら洗面器などの道具を持って、掛け湯をするか、体を洗います。洗い場には写真のようなカランと言われる蛇口やシャワーがいくつも設けられています。
体を洗うときは、しっかり座って洗い流しをするようにしましょう。立ちながらだと水や泡が飛び散り周囲の人に迷惑がかかります。
洗面器の水も同様に、静かに流しましょう。バッシャーンと流すのはなしでお願いいたします。
風呂屋によっては石鹸やシャンプーが数カ所に配置されている場合があります。これも勝手に持っていかずに、自分が使う分だけその場で利用するようにしましょう。
体を洗い終わったら床をしっかり流しましょう。ヌルッと滑って危険です。
何もせずに浴槽に直行しドボンはマナー違反です
混んでいる浴場で、浴槽に入るときにタオルや洗面道具でカランを場所取りすることはマナー違反です
浴場での染髪や洗い物もやめましょう
(Photo by[(Photo by[Bathhouse(EDO-TOKYO Architectural Museum/kanegen)])
湯船に入るときは、体に流し損ないの泡などがついていないか、またタオルを湯につけないように注意します。基本的に銭湯の湯の温度は家庭の風呂よりも高めになっています。だからといって無闇に水を足して温度を下げるのはNGです。こんなことをすると怒られます。大きな風呂にたくさんの人と一緒に入っていることを忘れずに。
湯船に浸かりながらゴシゴシとカラダの垢をとるのはやめましょう
湯船で潜ったり、泳いではいけません
サウナが併設されている銭湯もあります。有料なのか無料なのかよく確認してから利用しましょう。
サウナから出てすぐに湯船に入るのはNGです。かならず掛け湯をして汗を流してから湯船に入りましょう
入浴時に利用した洗面道具は、しっかりと定位置に戻しましょう。
風呂からあがるときは、脱衣所に行く前に水分を払いましょう。ビショビショのまま脱衣所に上がってはいけませんよ。床が濡れると滑りやすく、事故の元です。
大概、脱衣所にはドライヤーが設置されています。無料で利用できる銭湯もありますが、10~30円ほどかかる場合が多いです。なので、銭湯に行くときは10円玉をいくつか持っていると便利でしょう。
(Photo by[(Photo by[銭湯 マッサージチェア 扇風機 洗面台/Yuya Tamai])
脱衣所にはマッサージチェアやソファーなどが置いてあったりします。当たり前のことですが、利用するときはしっかり服を着ましょう。裸はダメですよ。
(Photo by[(Photo by[ぜいたくな牛乳のんでる。/kuruman])
牛乳を飲みながらテレビを見ます。
(Photo by[(Photo by[Japanese old style public bath / 銭湯(せんとう)/TANAKA Juuyoh (田中十洋)])
どうでしょう、しっかりとマナーを守って銭湯に入ることはとても気持ちがよいことです。
最近ではあまり経験することができなくなった他人との触れ合いや、人情を体験することもできます。
みなさんもこの記事を参考に、ぜひ銭湯へ足を運んでみてください!
おしまい。
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