5年に一度やってくる国税調査。国税調査員は非常勤の公務員として扱われるとても責任ある仕事です。
大変ではありますが、空いた時間に仕事することができるところが副業にはぴったり。
そんな国税調査員のお仕事についてご紹介します。
この記事ではnanapiユーザーの体験を元にしたHowtoを紹介しています。地域によって多少異なる場合がございます。
国勢調査とは日本の人口と世帯の実態を明らかにする目的で行われるもっとも重要な統計調査です。国勢調査の調査票は正確に記入し、調査を拒んだりすると法律で罰せられるもの。それほど重要な調査だと言えるでしょう。
この調査を行うのが国勢調査員。国勢調査員はこの調査を責任もって正確に確実に行うことを求められます。国勢調査員の間は非常勤の公務員として扱われます。
筆者の場合、もともとママ友のご主人が役所勤めをしていたことから『国勢調査員募集しているけど、どう?』と勧められ、応募してみたのがきっかけでした。
国勢調査員になるためには、まずは市で行う国勢調査員の講習を受けるところから始まりました。
これからの担当調査区のチェック、調査手順と期間配分、注意事項、調査に必要な道具、マニュアルの配布など延べ二時間程度の講習を受けました。
講習で手順や注意事項などの聞いた話を復習するために自宅でお仕事開始までの間、マニュアルを熟読しました。
そしてわからないところは市の担当者へ問い合わせたり、一緒に調査員をしていた友人へ訪ねたりして解決しました。
まずは担当区を徒歩で確認。より正しい調査結果を出すために、5年前の国勢調査時の地図と表の二つと照合しながら世帯の有無と住所を確認しました。
世帯が存在するかどうかを調査し、取り壊されている世帯、新しく存在する世帯を地図と表に追加または削除して書き直し、担当区のすべての世帯をチェックしました。
国勢調査開始期間の5日前から『いつから国勢調査が始まります』のちらしを担当区の各世帯にもれなく配布しました。70件あたり30分程度で終了しました。
担当区の各世帯一軒一軒のインターホンを鳴らしながら調査内容を説明しながら国勢調査の調査票を配布しました。
その際、回収日時も前もって聞いておき、指定の日時に取りに伺うように約束をしました。
国勢調査は法律によると国民の義務とされていますが、やはり国勢調査に対しての理解があるお宅ばかりではなく、いい顔をされないこともしばしばでした。
配布時に調査内容を説明する必要があるので、何度もお宅へ出向くことも。留守がちなお宅やマンスリーアパートなどでなかなか調査票を配布できないお宅に対しては、近所への聞き込みで現在住んでいるかどうかの確認しました。その結果、どのように処理するのかを担当者へ連絡し、指示を仰ぎました。
調査票配布時に回収日時の約束ができた世帯へは約束の日時に伺って調査票を回収しました。
やはり国勢調査への理解がないお宅はなかなか調査票を提出してくれなかったので、回収するのが困難でした。
どうしても理解を示さないお宅が一軒あり、何度訪問しても『国勢調査の意味がわからない』『本当に全国民が調査票を提出しているのか』など屁理屈をつけてなかなか提出してくれませんでした。
使いたくない手段でしたが、最終手段で法律の文面を提示し、罰金が科せられることを知るとようやく提出してくれました。
講習通り、表と調査票を照らし合わせながらすべての世帯をもれなくチェック。国勢調査票の集計を行いました。完了したら担当者へ提出ですべての作業が完了しました。
一軒あたり500円と高報酬ですが、上で述べたような苦労があります。そう思うとトントンの報酬だと思いました。
すべてで2ヶ月から3ヶ月程度
国勢調査は公務員なんてカッコよく感じるお仕事ですが、実はとても地道な作業。
でも、国民の個人情報を扱うとても大切なお仕事なので、期間中は責任を持って行わなければなりません。守れない方は罰せられます。
国勢調査は5年に一度のこと。募集は各地方により違いますが、時期になれば役所のサイトや口コミなどで募集がかかります。国勢調査員をしたい人はその時期になったらチェックしてみるのもいいかもしれません。
(Photo by 著者)
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