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このストーリーで学ぶこと
・「制限リスト」の使い方
困った上司からの申請をかわせ!「制限リスト」
仲のいい同僚や先輩、なつかしい友人の近況が並ぶニュースフィード。自分の日常に「いいね!」やコメントをもらったり、みんなの投稿に「いいね!」したり。Facebookの楽しさが、ちょっと分かってきた。
そう思い始めた矢先に、ある友だち申請に、私の背筋が凍った。「げ、マスオ……」
磯崎満寿夫。彩が務める会社の取締役、56歳。挨拶代わりに「いい尻だねぇ」などとあからさまなセクハラ発言をするため、社内の女子から嫌われている。とはいえ創業者の御曹司。友だち申請を無視すると、後で何を言われるか分からない。でも、私のFacebook、マスオには見せたくない。うーーー。
「そういうときは『制限リスト』だよ」。翔太先輩に泣きつくと、アドバイスをくれた。「いったん友達申請を受けて、『制限リスト』に入れるんだ。制限リストに入れると、全体公開の投稿しか見えない」
投稿の公開範囲を制限する方法いろいろ
見せたくない相手に投稿を見せない方法は、(1)制限リストに入れる、(2)投稿時、公開範囲で「カスタム」を選び、「次の人に非表示にする」で見せたくない相手を選ぶ――といった方法があります。
「貸してみな。やってやるよ」。翔太先輩はそう言ってウィンクし、私のPCのマウスを奪ってFacebookを操作し始めた。マスオからの友達申請を承諾すると、左メニューの「リスト」をクリックし、次の画面で「制限」を選ぶ。右に現れた検索窓に「磯崎」と入力するとマスオの名前が出てきた。名前をクリックする。
「これで、マスオが制限リストに入ったぜ。マスオが見ていい内容は『全体公開』で、見られたくないなら、『友達』『友達の友達』とかで投稿しなよ」。ウィンクする翔太先輩。
キュンと胸が締め付けられた。
先輩のことを好きになって、もう、1年半になる。
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