(photo by 足成)
北海道釧路市の「阿寒湖のマリモ」が1952年に国の特別天然記念物に指定されてから60周年を迎えました。(2012年6月現在)
北海道のお土産としてもおなじみのマリモは、150~200年を経て野球ボールほどの大きさになると言われています。マリモの成長は大変ゆっくりなのですね。
ここでは、マリモの基礎知識・マリモの育て方などについて紹介していきます。
マリモはたくさんの小さな糸状の藻からできています。
マリモは、ひとつの大きな玉のように見えますが、実は糸状の藻がからまりあってつくられているのです。
マリモが球状になる理由には、湖の流れによって自然に丸まったとする説、マリモをつくっている糸状の藻が絡まりやすい性質を持っているとする説などがあります。
マリモは表面がざらざらしているため、湖の緩やかな流れで回転することで藻がまとまっていくのでしょう。
マリモは植物なので、光合成をして成長します。
マリモの上部に日光があたる→上部が成長する→上部が重くなると、くるっと回転する→今まで光があたっていなかった部分に光があたる。
このように光合成と回転をくりかえすことで、全体がまんべんなく大きくなっていくのです。
表面の藻は成長する事で密度が高まって、しっかりした球になるそうです!
(photo by NPO法人阿寒観光協会まちづくり推進機構)
湖の環境の悪化や密漁などでマリモの生育状況は悪化の一途をたどっているのが現状です。
また、阿寒湖のマリモは特別天然記念物に指定されている貴重な生物なのです。(大正10年3月3日天然記念物指定、昭和27年3月29日特別天然記念物に指定変更)
おみやげなどで小さな瓶に入ったマリモをもらった人は必見です。大きく育てるには、以下の点に気をつけてあげてくださいね。
夏場は1、2週間に1回、冬場は1ヶ月に1回を目安に交換してあげましょう。 水が汚れてくると茶色いアクがたまってきます。そのままにしておくとすぐに弱ってしまいます。
マリモの表面が茶色や白っぽくなったら、すぐに洗ってあげましょう。マリモを手でころころ転がしながら、やさしく水洗いしてください。
絶対に強く絞ったり、つぶさないようにして下さい!バラバラになるとなかなか元には戻りません...
マリモは日光を浴びて成長します。やわらかい陽が差し込む場所に置くのがオススメです。
直射日光はNG!
マリモはできるだけ涼しいところで育ててください。
夏場は特に注意です。水温が30℃を超えないようにしましょう。
A. もしかするとスポンジなどでできた造藻のマリモかもしれません。水が取り替えられないようなキーホルダーに入っているマリモは、見て癒されるだけで育てるものではないようです。
また、マリモの成長スピードは非常にゆっくりです。1年で数ミリ~数センチ程度しか大きくなりません。
本物のマリモを使用したキーホルダーもあります。お店の人に聞いてみてくださいね。
A. マリモは植物なので餌はいりません。綺麗な水と適度な日光だけでしっかり育ちます。
餌をねだるマリモがいたら、それは偽物です。
A. マリモは小さな藻の集合体ですので、家庭の水流がない環境だとどうしても球がゆるんできてしまいます。バラバラになってしまったら、丁寧に丸めなおして見てください。これはマリモが死んだわけではありません。
ただし、無理に押さえつけたり引きちぎったりするのはNG!
A. 普通水底に沈んでいるマリモが、水上近くまで浮いてきた場合には、2つ理由が考えられます。
1. 光合成をして体のまわりに酸素がたくさん付いたため浮いた。
この場合、しばらくすると勝手に沈んでいきますので心配はいりません。
2. マリモの内部が腐敗し、内部が空洞になり軽くなって浮いた。
この場合はずっと浮き続けます。内部を割って腐敗した部分を取り除いてみてください。
A. マリモは絶滅危惧種に指定されているため手に入りにくくなっているのかもしれません。
そんな時は、こちらのアプリでマリモを育ててみてはいかがでしょうか。
アプリのダウンロードはこちらから可能です。
iPhoneアプリ:まりもちゃん by App Store
ゆっくり成長しているのを見ていると癒されます。
家庭で育てていると、とっても癒されるマリモ。
しかしマリモは絶滅危惧種に指定されるほど、貴重な植物となってきています。簡単に手に入らなくなったり、偽物のマリモがあったりと、入手が困難になってきています。
運良くマリモを手に入れたら大切に育ててあげましょうね。
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