広告業界の人って、ヘンな言葉使ってる!!って思ったことはありませんか?
そうなんです、広告業界には業界用語が数多く存在し、「それを使いこなしてこそ広告人」というプライドを持った皆さんなのです。そんな広告業界の人と楽しく、そしてチャらく会話をして、周りの人と差をつけちゃいましょう!
「お得意様」の略。クライアントのことを指す。広告は、同じお客様との末永い付き合いがとっても大事なので、どんなお客様でも「お得意様」としてのお付き合いをしていくのです。
お得意の社名を指す隠語。例えばnanapi であれば、「N」や「N社」と呼ばれます。同様に、[エリア名]で表現する場合もあります。nanapiであれば、「代々木」ですね。
なぜ隠語があるかというと、基本的にお得意とのやりとりの内容には守秘義務があるからです。うっかり外でオンエア前の企画などを競合他社に聞かれてしまったりすると大変なことになります。なので、電車の中や飲食店などでお得意の話をするときは、隠語で周囲に分からないように話すのがマナーとなっています。
「互い違い」のこと。例えばCMのパターンがAとBの2タイプあったときに、オンエア順をA、B、A、B…と設定することがあります。そのようなときに「素材順はテレコで!」などといいます。プライベートでも「朝はパンとごはんどっちがいい?」「テレコで!」などといった使い方が可能です。
「交渉を達成する」こと。主に値段交渉を達成することを指す場合が多いです。制作費や媒体費などだけでなく、広告人たるものは会合で使う飲み屋を「仕切る」こともしばしばあります。
「交渉後、その交渉決定内容の約束をしている状態」のこと。「仕切り」を終えた後、「20人以上なら1人500円バックでにぎってますんで」などと上司に報告するといい感じでしょう。
「約束が解消される」こと。事前に決まっていたミーティングなどが、急な事情でナシになったときに使います。「あのミーティング、一旦バラしで!」などといいます。
「まんまで振る」こと。つまり、フォローなく誰かに仕事をそのまま押し付けること指します。よく先輩から後輩へなされる技です。「あの件、●●先輩にマンブリされたんだけど…」と嘆いてる同期にはやさしく接してあげましょう。
「その人が抱えている問題である」もしくは「その人次第」ということ。何かの案件で「この先はエラい人のOKがでないと進まない!」みたいなことが起きたとき、「その件の進捗は●●氏(エライ人)マターですね」みたいな会話が発生します。会合で「店おさえんのはオレだけど、出欠は●●マターだから!」と先輩に言われたら、出欠については●●さんに聞きましょう。
言ってしまえば「ほぼ」のこと。「ほぼほぼ」の方がリズムが良いから使ってる、ぐらいのノリです。80%ぐらい行けそうなとき「ほぼほぼOK」と言ったりしますが、しかしあくまで「ほぼ」なので注意が必要!「ほぼほぼOK」が次の日には「バラし!」になっていることもしばしば。
ちなみに「ほぼ日」を「ほぼほぼ日」と言ったりはしません!
「完全パッケージ」の略。CMの制作は、コンテ、台本、音入れ(MA)前…など、各段階でお得意の確認をとって進めなくてはなりません。よって、一つ素材を作り上げるまでに様々な段階の制作物が手元に残ることになります。「完パケ」はその中で最終制作物にあたり、オンエアされているものを指します。CMだけでなく、テレビ局の制作物(番組)にも使用するワードです。
テレビ局各局の別称。CX=フジテレビ、TX=テレビ東京、J=TBSのことをそれぞれ指し、「系」がついたときは系列局全般を指します。その他地方局も含めテレビ局には全局、「コールサイン」や略称などのアルファベット名が存在しており、ビジネス上でも局名はアルファベット名でやりとりすることが多いです。
SUNやTeNYやRKBなんかが分かってきたあなたはだいぶ通です!
「Gross Rating Point」の略で、延べ視聴率のこと。出稿計画につかう指標の一つで、「ある期間にどれぐらいの出稿量にするか」を検討するときに用います。「新スポットは1週で2000Gぐらいかなぁ」なんていう会話に参加できればもうあなたも業界人に近い!
どうでしたか?
銀座のオシャレなお店などでこれらを使いこなしていると、さらに業界度アップですね!
ぜひ試してみてください!
業界内でも人によって言い方が異なる場合がありますのでご注意下さい。会話する人に合わせて言い方を選べてこそ、真の業界人です!
(photo by 足成)
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