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手紙に習え!高齢者と自然な会話をするポイント

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祖父母と同居している人や身近に高齢者がいる人には何でもないことですが、そういう環境にいない人にとって高齢者と話すのは難しいものです。 何から話せばいいのか、どんな風に接すればいいのか悩む人も多いでしょう。苦手と感じる人もいるかもしれませんね。 けれども自分が歳を重ねるに従ってシルバー世代の人達との接点もできるだろうし、自分の親もその年代になっていくわけです。 今回は慣れていない人でも自然に高齢者と会話ができるポイントを紹介しましょう。ヒントは手紙の書き方です。 手紙の基本はまず時候の挨拶。高齢者に限らず会話がスムーズに始まるのは時候の話題ですね。うまく行けばここからもう会話はどんどん進みますよ。 暑くなりましたねえ。こんなに蒸し暑いと汗でべとべとになりませんか。 暑いねえ、でももうこの歳になるとあんまり汗かかないんだよ。若い人と違ってクーラーも嫌いだしね。 そうなんですか。でも熱中症に気をつけるようにってテレビでもよく言ってるでしょ。お茶とかお水は飲んだ方がいいですよ。 そうそう医者にもいつも言われるよ。 ここまで来ると医者と言うキーワードが出てくるので、また話題がひとつ増えますね。 毎日暑いですねえ。夏バテとかしてませんか? 暑いけどね、朝早いうちはまだ涼しいからね、毎日庭で手入れしてんの。今日はそこのオクラがたくさん出来たからね。 へえ、オクラってそんな風になってるんですね。初めて見ましたよ。黄色い花咲いてるんですね。 夏の間どんどん花咲いて実がなるんだよ。暑さにも強いしね。沢山あるから持って行けばいいよ。 もう会話は成り立っていますね。ここから野菜や食べ物の話は無限に広がります。 手紙では挨拶の後、相手の安否や自分の近況などを報告します。時候の挨拶で会話が途切れたら相手の近況を聞いてみたらいいですね。 毎日寒いですねえ。風邪引いたりしてませんか。 風邪は大丈夫だけど、膝がねえ・・・。 冷えると痛くなるって聞いたことありますけど、大変ですねえ。無理しないで下さいね。 ありがとう、まあ、ぼちぼちね、歩くこともしないとね。 高齢者は持病や不調を抱える人も多いので、話題が暗い方へ行きがちですが、いたわりの言葉をかけながら話題を転換させて行きましょう。   もうお孫さんは大きくなられましたか? うん、上の子は今年学校へ上がったよ。 ああもう小学生ですかあ。大きくなられましたね。遊びに来られたらにぎやかでしょ。 うん、もう、うるさいうるさい。家で走り回ってさあ。それと今みんなやってるやつ、ゲームみたいなのをずーっとやってるね。 本当に孫の話は尽きません、いくらでも話してくれますね。ゲーム、習い事、性格など質問できることは一杯あります。 手紙ではここからが本文。そして結びの言葉に続きます。会話では時候や近況の話題がそのまま続いているので特別区切りはありません。 ただお天気の話題も相手の近況を聞いてもまだ会話がはずまない場合には、何か話題を提供しなければいけませんね。 孫や子供について近くに住んでいるのか、どういう仕事をしているのか、お嫁さんはどんな人かなど差し障りのない程度に聞いてみましょう。 今は引退されていても現役時代にはバリバリ仕事をされていたはず。その頃の話は案外聞くと話してくれる人が多いです。 あまり自分の事を話すのが好きではなさそうだと思ったら、自分の事を聞いてもらいましょう。できれば悩みのひとつも相談してみるといいでしょう。 高齢者も誰かの役に立っているという実感が欲しいですし、何より人生の先輩ですから。 加齢によって視力や聴力が弱ってくるので、友達などと話すようなスピードでは聞き取りにくいこともあります。少しゆっくりめに丁寧に話しましょう。 とは言っても加減が大事。ゆっくりしすぎるのは年寄り扱いだと言うのでプライドを傷つけます。 ついつい「おじいちゃん、おばあちゃん」だからと弱者のように思いがちですが、大先輩として敬うべきです。子供のように話すのは絶対ダメ。敬語で話をしましょう。 話が続かない時はこちらから何か話題を見つけるようにしましょう。自分のことばかり話さないこと。話し相手が少ない人には特にゆっくり話を聞いてあげるだけで喜ばれます。 年を取るとわがままになったり頑固になったりする人も多いようです。でも裏を返せば寂しい気持ちや不安な事を抱えているのでしょう。自分の親だと思って愛を持って接しましょう。 ここに挙げているのはあくまでも参考です。構えすぎず、自分の親しい先輩のつもりで接すればいいのではないでしょうか。 相手が高齢でも結局は人と人のコミュニケーションですから、自分が会話を楽しむつもりでいれば自然な会話になっていくと思います。 (Photo by 足成)

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