姉妹は、母親や友達とは違った独特の関係性があると思います。
著者は現在33歳。2歳年上(35歳)の姉と二人姉妹です。性格的には全く似ておらず、その違いは以下の通り。
姉は大卒で大手に就職、妹は高卒で派遣社員を経験し就職
姉は文科系で妹は体育会系
姉は堅実な恋愛が多く、妹は奔放な恋愛が多い
姉は24歳まで実家暮らし、妹は18歳まで実家暮らし
現在はお互い既婚、姉は子供が三人、妹は子供がいない
タイプの異なる姉妹ですが、年齢を重ねるに連れて「親友のような関係」に辿り着くことができました。
既婚同士だと、自分の家庭・実家・旦那様の実家など、家族内の人間関係で悩む場合もあります。
「私は、基本的にあなたの味方だよ」
その一言で、友人に相談しにくいことも安心して話し合えます。
お礼やお詫びはもちろん、年賀状や暑中見舞いなどの季節の挨拶も行い、友人と同じように大切に思っていることを示します。
主婦になると、モチベーションを上げるきっかけが少なくなります。近況を知らずとも「昔からこういうところが良いよね」など、さりげなく褒めることで、気分良く会話することができます。
長くなりがちな電話は、お互いの負担にならないように「いつ、どちらから電話する」と、あらかじめメールで約束します。時間や通話料金の心配をせずに、愚痴にもストレスなく付き合うことができます。
性格の違いは、お互い言わずとも知れたことです。言葉の使い方やちょっとした気遣いで、お互いを「大人の女性」として認められるようになります。
旦那の愚痴よりも、姑問題やママ友など口外されたくない愚痴は思いっきり聞き合います。姉妹間だから安心してストレスを発散できます。
とはいえ、人間同士なので愚痴の後にはギャグで流します。姉妹間なのでスベっても安心です。
「あんな男と付き合っていた」「あの頃は太っていた」など、友人同士では気を使う話題も姉妹なら話しやすいもの。自分にとっての過去の傷も笑い話として昇華しやすくなります。
あくまでも姉妹間のこと。旦那さんや子供はネタにしません。
姉妹は同じ家で育っています。その家で起きた問題や心の傷は、なかなか人には話せません。同じ境遇だったからこそ、話せる悩みは分かち合います。
過ぎた悩みとはいえ、共有できる唯一の相手になります。
時には叱り合うことも。お互いの人生を身近で見てきた姉妹だからこそ、正し合うことができます。
感情的になると喧嘩に発展しやすいので、一意見として冷静に伝えます。
私が両親に結婚を反対された時、関係を取り持ってくれたのも姉です。「基本的にはあなたの味方」という前提で、私に両親の心配事を伝え、両親には「私の良い所」を含めて、説得してくれました。信頼できる姉が間に入ってくれたおかげで、今では結婚前よりも両親との仲が良くなりました。
日頃からの心がけで、姉妹間は円熟した親友のように心強い関係になるものです。
(Photo by 足成)
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