夏野菜の代表といえばトマト!食欲が無くなりがちな暑い夏にも、程よい酸味と甘さで、さっぱり美味しく頂けるお野菜です。
育て方は、ほとんどミニトマトと変わりません。トマトの方が完熟させることが若干難しいなというのが著者の感想ですが、その分、収穫の喜びもひとしおですよ!
トマトは種からでも育てられますが、今回は著者が行っている、苗から育てる栽培の仕方をご紹介いたします。
畑栽培
苦土石灰:1㎡当たり150g
腐葉土:1㎡当たり5~10Lくらい
黒土:1㎡当たり5~10Lくらい
有機配合肥料(野菜用肥料やトマト専用肥料でもOK)
トマト専用肥料
支柱:高さ2m以上のもの
結束ひも(梱包用の紐でOK)
プランター栽培
鉢:高さと深さ共に、30cm以上のもの
鉢底ネット
底石
野菜用の培養土、またはトマト専用の土
トマト専用肥料
支柱:高さ2m以上のもの
結束ひも(梱包用の紐でOK)
寒冷地
5月中旬~6月上旬
中間地
5月上旬~5月中旬
暖地
4月中旬~5月上旬
植え付け時期は、地域や天候によって異なりますので、お住まいの地域に合わせて植え付けを行います。
育成適温は25~30℃前後。日当たりを好みますので、最低5時間くらいは日の当たる場所%に植えましょう。
葉が深い緑色のもの
葉が黄色くなっていないもの
茎が太く、まっすぐ伸びているもの
ポットの底の方から根が出ていないもの
本葉が8~10枚位ついたもの
これらの点に注目し、苗を選びます。
初心者の方や、敷地の関係で連作される方は、病害虫に強い接ぎ木苗を購入すると良いでしょう。またコンパニオンプランツ(寄せ植え)を利用したり、土壌消毒を行って連作する方法もあります。著者の場合は、コンパニオンプランツを利用して連作中です。
トマトのコンパニオンプランツに最適なのは、バジルやニラ、マリーゴールド、レモンバームなどをトマトの周辺に植えることで、病害虫を防ぐのに効果があり、互いの育成を促します。
基本的には、トマトは連作を嫌いますので、出来る限り同じナス科の野菜を作った場所では、2~3年植え付けは避けた方が良いと思います。
畑栽培
トマトは酸性土壌を嫌います。大きな石は取り除き、苗を植える2~3週間前までに、苦土石灰1㎡当たり150gを入れ土壌を中和させます。
苗を植える一週間位前に、腐葉土5~10L、黒土5~10L、有機配合肥料を投入し(野菜専用肥料やトマト専用の肥料でもOK)、スコップやクワで深さ30cmくらいまで土を掘り全体に混ぜ込むよう、よく耕します。
著者の畑は粘土質のため、腐葉土を多めに投入しています。ご自身の畑の土質に合わせて配合量を変えましょう。
プランター栽培
プランターに鉢底ネットを敷き、底石を3cmくらい敷き詰めたら野菜用の培養土、またはトマト専用の土をプランターに入れます。
野菜用の培養土やトマト専用の土は、元肥が配合されているため、そのまま使えますので大変便利です。
STEP1:畝を作る
幅70~90cm、高さ10~20cmの畝を作ります。
この後、通例ではマルチングという作業をします。著者の場合は現在のところは特に行っていませんが、問題なく育っています。
マルチングは、株本や土の表面をビニールシートやワラ、腐葉土などを利用して覆うことで、雑草の抑制や土の保温保湿効果を上げたり、雨で土が跳ね返ることによる病害抑制効果があります。
梅雨のある地域の方や、長雨が続く時はマルチングされた方が良いと思います。後からマルチングされる場合は、腐葉土や敷きワラを利用すると土の上に敷くだけで良いので楽チンです。
STEP2:本葉が6~8枚くらいの苗を植える
本葉が6~8枚くらいで、花房がついた苗を植えます。ポットから優しく取り出し、根を傷つけないよう植えつけていきます。二株以上植える場合は、株間を40~50cm空けて植え付けます。
花房は、外側(通路側)に向けて植えつけると収穫しやすくなります。
STEP3:水をたっぷり与える
植え付けたら、たっぷり水を与えます。
畑栽培と同様に植えていきますが、二株以上植える場合は、深くて幅70cm以上のプランターに、株間30cm以上は離して植えつけます。植えつけたら、鉢の底から水が出てくるくらい、たっぷり水を与えます。
トマトは根を深く張りますので、深型プランターを使用しましょう。
根を傷つけないように、8cmくらい苗から離して支柱を立て、紐で優しく8の字を描くように支柱に結び付けます。トマトの苗が小さううちは、苗と支柱に距離感があるため、紐を長めにして結びつけると良いでしょう。
苗が小さいうちは、割り箸などを立てて仮支柱を立てる方法もあります。
畑栽培
土が乾いていたら水やりしますが、トマトは乾燥気味に育てるので、1週間~10日に一度くらいの割合で水やりしますが、あくまでも目安で、地域や気温によって地表の乾き具合が変わりますので、葉が少し萎れてきたかな?というところで水やりをすると良いでしょう。
プランター栽培
プランター栽培では、土が乾きやすいので、水切れを起こさないように注意します。マルチングも効果的です。
畑、プランター栽培共に、水やりは午前中の涼しい時間帯に行うようにします。気温が高くなってからだと、水がお湯になってしまいまい、根を痛めてしまいます。
葉と茎の間に出てくる脇芽を摘み取り、株の生育を促します。脇芽は出てきたら摘むの繰り返しです。なるべく小さいうちに摘み取ります。
5~6段目まで花房が付いたら、上の葉二枚を残して上部を摘心し、結実した果実の育成を促します。
一番最初のトマトの実がピンポン玉くらいの大きさになったら、最初の追肥を行います。株元から20cm程度離して肥料を施します。直接株元に撒いてしまうと、根が焼けてしまい枯れてしまいますので注意して下さい。
追肥の量は、固形肥料で10~15gが目安で、2~3週間に一度追肥をします。
ご購入された袋の裏側に、適切な量が記載されていると思いますので、それを参考になさると良いと思います。
病気になったら、早急に対応しましょう。水分が多すぎたり少なすぎたり、栄養過多で病気になったりしますので、症状に合わせた対応が必要になります。
赤く色づく頃は、様々な鳥やカラスがトマトを狙って来るので、ネットで覆い保護します。ネットは100円ショップやホームセンターなどで購入出来ます。
実が真っ赤に完熟したら、収穫します。
トマトは、日照時間によって実の付き方も変わりますので、出来れば日向の方が育ちは良いですが、5時間程度しか日の当たらない著者の畑でも、そこそこ育っています。
また、赤くならなかった青トマトも、味噌漬けやお漬物にすると美味しいので、青いトマトも捨てずに収穫出来ますよ。
ぜひ一度、トマト栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。
(Photo by 著者)
(イラスト by 著者)
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