広い国際的視野をもった青年の育成、両国間の相互理解・友好関係を促進するという2つの理念のもと、1980年に始まったワーキングホリデー制度。最初は数か国でスタートしたこの制度も、国際化が進み、今ではアジア、オセアニア、ヨーロッパ地域にまたがる11ケ国もの国々と提携。選択肢がグンと広がりました。
「視野を広げたい」「日本では経験できないことをたくさん経験してみたい」「異文化を肌で感じてみたい」…準備をしながら様々な思いや夢にあふれていることでしょう。と同時に、「どうやって外国人と知り合えるの?」「住まいはどうやって見つけるの?」「言葉が通じなかったら?」…期待の裏では不安が渦巻いていることと思います。
ワーホリ(オーストラリアへ)を経験した筆者が、有意義な時間を過ごすためのヒントをご紹介します。
これだけは絶対にやってみたいということを決めましょう。「漠然と異文化体験してみた」「外国で暮らしてみたい」と考えているだけでは日本で暮らしているのと同じように時間が過ぎてしまい、とてももったいないです。やってみたいことを決めるには、渡航先を調べる下準備にもなります。
やってみたいことが決められない人は、自分はなぜその国を選んだのか?その国で何がしたいのか?を自分に問いかけてみるといいでしょう。
外国に暮らせば話せるようになる、これは間違った考え方です。何十年も海外で暮らしていても、ほとんど現地の言葉を話せない人をたくさん知っています。言葉は勉強しなければ話せるようにはなりません。逆に言えば、日本に居ながら外国語を身につけることは可能です。
現地にはたくさんの語学学校があります。費用も期間も内容も千差万別です。渡航前に色々と調べておくといいでしょう。
住まい、語学学校、資格取得の費用など、すべてを渡航前に支払ってしまうのも考え物です。日本語で書かれているサイトは高額なものが多いのが事実です。現地へ行き、自分の目で確かめ、納得してから支払うという考えも、異国に暮らす心構えにつながってくるのではないでしょうか。
一方で、安心をお金で買いたいとい人もいるでしょう。何を日本で支払い、何を現地で支払うか、バランスを考えて決めるとよいでしょう。
ちなみに、筆者はオーストラリアで取得したい資格を現地に行ってから決め、支払いをしました。日本で支払ってきた人に聞いてみると、その額はなんと、筆者の5倍の額でした。
確かにワーホリビザには就労許可も付帯されているため、現地で働くことも可能です。ただし、あくまでも短期就労、決して高額なアルバイト料ではないということを頭に置いておきましょう。滞在費はバイト料で稼げばいいと、ほとんど資金なしで渡航した人は、日々の仕事に追われ、せっかくの海外生活を満喫することもなく、資金尽きて帰国した人もたくさんいます。
日曜日に教会を訪ねてみましょう。ほとんどの教会では、日曜礼拝が行われています。教会によっては礼拝が終わったあと、現地の言葉を第一言語としない人を対象に、無料で教えてくれるところもあります。慈悲の心からの活動ですね。
また、様々なサークル活動も開かれているので、興味のあるものに参加してみるのもいいでしょう。すぐにたくさんの友達ができますよ。
近くの本屋をのぞいてみてください。店先には何やらたくさんの付箋紙が張られています。これは、シェアメイト募集の張り紙です。部屋の条件、家賃などがかかれているので、自分の条件と合った人にコンタクトを取ってみましょう。実際に自分の目で確かめてから決めましょう。もちろん、見た後に断ることもできますし、条件を交渉することもできます。
安全のため、誰か知り合いの人に付いていってもらうのがいいでしょう。異国に暮らしているという緊張感は忘れずに!
外国に長期滞在できる、またとないチャンスです。たくさんの人と出会い、たくさんの経験をし、たくさんの素晴らしい思い出を作ってきてくださいね。
あなたの人生が豊かなものになりますように。
(Photo by http://www.ashinari.com/2011/11/11-352694.php?category=226)
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