各マーケットサイトの説明と比較(2)
(4)ホームクラフトのすてきさを伝える「tetote(テトテ)」
tetote
●どんなマーケット?
サイバーエージェントが2011年6月にオープンした、ハンドメイド&手作り品メインのフリーマーケットです。コンセプトは、「“手仕事のすばらしさ”と“ネットの力”で、ハンドメイド・手作り作品の作り手と買い手の”手と手”をつなぎ、日本中にハッピーを」。スタッフのハンドメイドブログや作り方指南ページもあり、ママ向けの手作りコミュニティの雰囲気を醸しだす一方で、アメブロによる強力な集客力を活かしているサービスです。
●マーケットの雰囲気/出品作品の傾向
カテゴリ
雰囲気/作品の傾向
海外のバザーなどで見かけるような、暖かみのあるホームクラフトものが中心です。[リメイク・デコ]などのカテゴリ、ママ&子ども関係が多いおすすめ特集や[ギフトラッピングあり]検索など、ファミリーやホームでの利用に強いコンテンツ。国内では珍しい[ヴィンデージ・アンティーク]の取り扱いもポイントです。
感想が簡単に伝えられるボタン、楽天やYahoo! ショッピングに近い商品詳細など、Webショッピングに慣れた人々が親しみを感じるデザインです。
どんな人向け?
『LEE』、『COTTON TIME』、『Couturier』などの読者
●購入・販売条件(必ずサイトで確認してください)
【購入する】
決済方法:クレジットカードのみ
[買うガイド|使い方ガイド]へ/[支払いについて|売るガイド|使い方ガイド]へ
【販売する】
A:販売条件
出品登録料:月額315円(2012年3月31日まで無料)
売買成立時:販売手数料(販売作品の金額の10.5%)
決済方法:クレジットカード決済のみ
[売るガイド|使い方ガイド]へ/[入金について|売るガイド|使い方ガイド]へ
B:販売できる商品
出品者によるハンドメイド作品。リメイク品やヴィンデージ品なども出品できます。
著作権を侵害するもの、食品、石けん/化粧品などは不可。
[出品するには|売るガイド|使い方ガイド]へ
(5)一点ものにこだわる「TSUCURU(ツクル)」
TSUCURU
●どんなマーケット?
レトロミームが2011年オープンしたソーシャルマーケット。文化や地域に根ざしたデザインがあった過去の「つくる人と、使う人の、心地よい距離感」を、インターネットを介して現代に再現する。具体的には「作り手が見える」、「世界にひとつだけ」作品にこだわりがあります。
●マーケットの雰囲気/出品作品の傾向
カテゴリ
雰囲気/作品の傾向
元々アートギャラリー色が強いことも関係してか、女性的な手仕事感よりもアート・クリエイティビティ感が強いラインナップです。佐藤秀峰や浅野忠信など著名クリエイターのストアもマーケットの個性となっています。
価格帯が高めですが、審美眼を武器とするギャラリストがいるような安心感があり、ハイクラスなギフトなどを選びたい人におすすめです。
Facebookアカウントによる登録もでき、気軽に参加できます。
どんな人向け?
『Real Design』、『Pen』、『Casa BRUTUS』などの読者
●購入・販売条件(必ずサイトで確認してください)
【購入する】
決済方法:クレジットカード・銀行振込のみ
[特定商品取引法に基づく表記]へ
【販売する】
A:販売条件
出品登録料:無料
売買成立時:要成約手数料(売れた作品の金額の10.8%(税込))
決済方法:クレジットカード、銀行振込
[特定商品取引法に基づく表記]へ
B:販売できる商品
手づくりの創作作品100作品まで。
既製品、公序良俗に反するもの、アダルト関連や人・ペット、医薬品などは不可。
[よくある質問]へ
→各ハンドメイドマーケットサイトの使い方へ
利用時の注意点、問題にされやすい点 など
金銭トラブルを避けるため、大半のマーケットサイトが代金のやり取りを代行しています。また詳細なサポート体制があるなど、初心者でも参加しやすい形になっていることが普通です。規約が曖昧、サポート体制が不十分だと感じるサイトでは、利用を控えた方がよいでしょう。
ハンドメイドマーケットと同人制作物
作家と購入者の間で直接作品を扱う仕組みを考えると、ハンドメイドマーケットサイトは同人制作物との親和性も高いと言えます。音楽を取り扱うCreemaのようなマーケットもすでにあり、コミティアやZine's Mateなどで販売されるようなオリジナル写真集や小説・マンガ作品であれば、カテゴリ的にも成立することでしょう。Amazonなどに比べると初心者でも気軽に参加できるハンドメイドマーケットは、こうした新たな可能性を秘めるサービスでもあります。
おわりに
いかがでしたでしょうか。同じように見えるハンドメイドマーケットサイトにも、このように独自の個性を持っています。出品したいみなさんも購入したいみなさんも、ぜひ一度、さまざまなマーケットを巡って楽しんでみてください。
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