アニメ『氷菓』でも人気の、米澤穂信のヤングミステリー<古典部>シリーズ。
その第3弾『クドリャフカの順番』に登場するのが、このぎせ焼きです。文化祭のお料理バトルで、ヒロインの千反田えるちゃんが手際よく作るこの料理。聞きなれない名前だけに、どんな料理だろうと興味をもたれた方も多いのではないでしょうか。
豆腐をすってフライパンで焼く、中にはにんじんや絹さやらしきものが入っている……アニメを見たところ、作り方は筆者の知っている「ぎせい豆腐」という料理とほぼ同じ。名称も似ています。なので、ぎせ焼きとは、ぎせい豆腐の別名だと推理し、えるちゃん流のアレンジを考慮したうえで再現してみました。
木綿豆腐...1丁(400g)
玉子...2個
(A)砂糖...大さじ1
(A)塩...小さじ1/4
にんじん...30g
絹さや...30g
(B)酒...大さじ1
(B)砂糖...大さじ1
(B)しょうゆ...大さじ1
黒ごま...大さじ3
ごま油...適量
豆腐はふきんでギュっと絞って、よく水気を切ります。
すり鉢にあけて(A)の塩と砂糖を入れて混ぜます。
すり鉢がない場合は、ボールに入れて大きなスプーンなどでつぶしても良いでしょう。
にんじんはせん切りにし、絹さやも筋をとってせん切りにします。
フライパンにごま油を入れ、STEP3で切った野菜を入れて炒め、(B)の調味料を加えて汁気がなくなるまで炒り煮にします。
STEP2の豆腐に玉子を割り入れてよく混ぜ、STEP4で炒めた野菜も混ぜます。
玉子焼き器にごま油をひき、黒ゴマを軽く炒めたら、底にしきつめるように広げます。
底の黒ゴマを動かさないように、STEP6の豆腐ダネをそっと流し込んで、ごく弱火でじっくりと焼きます。中まで火が通ったら、くずさないように返して裏面も焼きます。
粗熱がとれたら、まな板に返し、食べやすい大きさに切ります。
お皿に盛り付けて完成です。
玉子焼き風に、大根おろしとおしょうゆで食べても美味しいです。
(Photo by 著者)
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