ニューヨークは地下鉄・路線バスなどの交通機関も充実していますが、目的地が駅やバス停からけっこう遠い場合もあり、いろいろなところを効率よく観光したい時は、タクシー(イエローキャブ)の利用がオススメです。
特に路線バスは、慣れていないと、どこを走っているのかも判らなくなるので、観光旅行にはあまりオススメできません。
なお、ニューヨーク市はマンハッタン・ブルックリン・クイーンズ・ブロンクス・スタッテンアイランドの5つの行政区から成り立っていますが、観光でタクシーを利用するのは大抵の場合マンハッタンのみだと思いますので、それを前提として説明します。
ニューヨークのタクシードライバーは、インド・パキスタン・バングラデシュ・中南米諸国などからの移民が大変多く、かなり有名なスポットでも知らないことが珍しくありません。ましてやレストランの名前だけ告げても、たいていの場合わかってもらえません。加えて、英語が怪しいドライバーにも多数遭遇します。なので、事前の対策をしておくに越したことはありません。
マンハッタンはおおむね下図のように、南北に走るAve.(アベニュー)と東西に走るSt.(ストリート)で成り立っています。
目的地に一番近いAve.(アベニュー)を確認
目的地に一番近いSt.(ストリート)を確認
場所A: Madison Ave. and 53rd St.
場所B: 6th Ave. and 50th St.
走ってくるタクシーを、手を上げて止めます。
タクシー乗り場のようなものは基本的にありません。
なお、屋根についている三角のボックスのランプが点いているのが空車なので、それを止めましょう。
歩道でじっと手を上げていても気付いてもらえないことも多いです。そんな時は、(危なくない範囲で、)車道に少し出て、大きく手を上げましょう。
止まってくれたら、自分でドアを開けて乗り込みましょう。
自動ドアではありません。
セダンのタクシーなら、後部座席に3人、助手席に1人、計4人まで乗れます。
準備しておいたメモの出番です。
場所Aに行きたいなら、メモを見ながら、
Madison Avenue and 53rd Street
(マディソン・アベニュー アンド フィフティ・サード・ストリート)
と、大きな声ではっきりと告げてください。
"Please go to" (~へ行ってください)とか言う必要はありません。(むしろ言わない方がベター。)
通じていないようなら、メモを見せながら同じことを言ってください。そこまですれば、まず大丈夫です。
料金は初乗りが2.50ドル+税金0.50ドル、ここから0.40ドルづつメーターが上がっていきます。
それ以外に午後8時から午前6時までは0.50ドルが夜間料金として追加されます。
また、ラッシュアワー料金として、月曜から金曜の午後4時から午後8時までは1.00ドルが追加されます。
ワンメーター(0.40ドル)の定義など詳細は下記(NYC Taxi and Limousine Commission)リンクを参照ください。
Rate of Fare(英語表記のサイトなので必要に応じて翻訳機能のご使用をお願いいたします。)
マンハッタン内をかなり移動しても、$15以上かかることはあまりありません。(1回の平均運賃は約6ドルだそうです。)
移動区間の概算料金を下記サイトで確認できます。
TAXIWIZ(英語表記のサイトなので必要に応じて翻訳機能のご使用をお願いいたします。)
無事に目的地に到着したら、メーター料金にチップを加えて支払います。
チップは最低10%、最大20%が目安と言われていますが、厳密に計算して払う必要はありません。
筆者の場合、メーター料金が10ドル未満ならチップ約1ドル、10ドル以上ならチップ約2ドルと決め、小銭が出ないように払います。
メーター:6.0ドル チップ:1.0ドル 合計:7.0ドル
メーター:8.6ドル チップ:1.4ドル 合計:10.00ドル
メーター:12.6ドル チップ:2.4ドル 合計:15.00ドル
支払う額ちょうどを持っていれば、そのまま渡すだけで良いのですが、そうでなければ、お釣りをもらう必要があります。そんな時の言い方です。
20ドル札を渡して、
Take thirteen.
(テイク サーティーン/13ドルだけ取って。)
もしくは、
Can I have seven dollars change?
(キャンナイ ヒャヴ セヴン ダラーズ チェンジ?/7ドルお釣りをもらえますか?)
と言えばだいじょうぶです。
50ドル札とか100ドル札は受け取らないタクシーが多いです。乗車前に手持ちの紙幣を確認しましょう。なお、一般のお店でも、使えないところがかなりありますし、使えてもイヤがられることが多いです。両替の時は、20ドル以下の紙幣だけにしてもらいましょう。
忘れもの・落しものをしていないか確認のうえ、自分でドアを開けて、車を降ります。
最後にドアを閉めるのも忘れないでください。
タクシー活用で快適かつ効率的にニューヨークをお楽しみください。
(Photo by 足成)
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