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中学生にとってどのような塾を選べばよいのか、選ぶ時に気をつけるべきポイントを紹介します。
中学生が塾へ通う目的は大きく分けて二種類あります。
高校受験勉強のための塾
学校などの学習の延長上としての塾
中学生の目的に合わせて、世には様々な形態の塾が存在します。そのため、何を目的として塾に通わせるのかを定めてから選ばなくてはいけません。
例えば、高校受験を目指したいのに、高校受験よりも日常学習の指導を得意とするような塾へ通ってしまっては、合格が遠のいてしまうかもしれません。
何のための塾であるかを決めた上で、塾選びをする。
高校受験対策向けの塾か、日常学習向けの塾かの判断は
「○○高校合格者□□名!!」
などの張り紙が塾にされているかどうかで判断できます。
塾に通わせるからには、「何を勉強すれば良いか」という教科書に載せてある事を教えてくれる事はもちろんのこと、「どうやって勉強するか」についても教えてくれる所に行くのが良いでしょう。
勉強の仕方が分からなくて、勉強への苦手意識が芽生えないようにさせてあげたいですよね。
この、「どうやって勉強するか」を指導してくれる塾を見極めるためには、以下の質問が有効です。
「授業・勉強そのもの以外の指導はありますか?」
この質問に対して、「学習指導」や「学習管理」の指導があるような回答であれば、面倒見のいい塾であると判断できます。
高校受験は、大学受験ほどは情報が出回っていませんが、受験をするからには過去問などの情報が欠かせません。そのため、高校受験対策のための塾を選ぶ際にポイントとなるのが、「その塾が情報を持っているかどうか」です。
情報はカタチとして存在するものではありませんから、情報を多くもった塾を見極めることは、難しい作業となります。
そこで、合格させるに足る情報を持っているかどうかを見極める質問はこちらです。
「クラスに何人在席していて、何人が○○高校を目指し、何人が○○高校へ合格しましたか?」
以上の質問で、合格するのに十分な情報を持っているかどうかを判断します。客観的に塾を比較するための材料とする事ができます。
ポスターなどで大きく掲げられている合格者数を鵜呑みにしてはいけません。なるべく多くの数字を表示するために、複数の合格を手にした生徒について一人とカウントしていない・他の提携校の数字も合わせて掲載する、などの操作の可能性があるからです。
高校受験対策へ向けた塾とはその学習方針が異なります。ここでの塾選びは学校の授業の延長として塾が機能しているか否かが基準になります。
学校の授業と合わせて進める必要があるため、それぞれの単元に適した実力チェック問題を用意しなくてはなりません。何かしら「実力試し」をする機会を設けている塾である必要があります。
そこで、学校学習の延長としての塾には以下の質問をが有効です。
「生徒に合わせたテストなどは行いますか?」
生徒のレベルごとに合わせた勉強の進め方をしている塾では「毎回実施する」または「講師のオリジナルのテストを実施している」との旨の回答が返ってきます。
交通の便や立地条件など、様々な理由で簡単に塾選びを済ませてしまう傾向があります。
また、一度入塾してしまうと、「塾に通っている」という事で満足して、本来の目的が忘れられがちです。「塾選び」の段階で慎重に・真剣に子供に合った「良い塾」を探す事が大切なのです。
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