はじめに
歌舞伎に興味はある、しかし具体的にはどこをどう観れば楽しめるのか分からない、といった方も多いのではないでしょうか?
今回は歌舞伎初心者の方が歌舞伎の世界に無理なく入っていくためのコツをご紹介したいと思います。
まずは一度実際に観に行ってみよう
歌舞伎の公演場所は全国に数箇所あります。主なものは東京では「歌舞伎座」「国立劇場」、大阪では「大阪松竹座」、京都では「南座」、四国・香川では「金丸座」のこんぴら歌舞伎などが有名です。
ここでは東京の「歌舞伎座」で初心者の方が歌舞伎を楽しむ方法に絞って説明したいと思います。
イヤホンガイドを活用しよう
初心者の方が最初気にされることは、ストーリーが分からないので内容が頭に入ってこないのでは?ということではないかと思います。
歌舞伎座ではそのような方々のために、1階正面玄関を入って左手にイヤホンガイドのカウンターがあり、使用料650円と保証金1,000円、合計1,650円を払えばイヤホンを借りられます。
このイヤホンを装着することで、舞台の進行に合ったあらすじ、背景、役者の役柄、物語の歴史、加えて演目内の独特の言葉や道具、衣装などの説明が聞けます。
このガイドを活用すれば全くの初心者でもその時々の場面の意味が詳しく分かるので内容が無理なく頭に入ってきます。なおイヤホンを観劇後に返却すれば保証金1,000円は戻ってきます。
興味を持ったものから入っていく
初めて本物の歌舞伎を観ると、その様式美の美しさ、とりわけ衣装、大道具・小道具の美術、音楽に興味を覚える方もいらっしゃるのではないかと思います。
このような場合はそこを取っ掛かりに歌舞伎の世界に入っていくのも良いのではないでしょうか。楽しむポイントが見つかるとそこから演目を深く味わうこともできます。
鑑賞中のマナー
公演中は飲み食い禁止
お食事は休憩中に劇場内の食堂を利用するか、持ち込んだお弁当を自分の席でいただきましょう。
携帯電話は必ず電源をオフに
マナーモードではなく電源を切るようにしましょう。
公演中は写真・動画撮影、音声の録音はダメ
他のお客さんの迷惑になります。
身を乗り出して観るのは禁止
楽な姿勢で席に座って鑑賞しましょう。
最後に
慣れてくるまではイヤホンガイドを活用しつつ、興味の湧いた部分から入っていきましょう。何度も観ることによって演目そのものや役者さんの違いによる味わいなど自分だけの見方ができるようになりさらに深くおもしろく鑑賞できるようになります。
(Photo by http://www.ashinari.com/2010/02/09-033569.php)
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