オリンピックで行われる競技「円盤投」についての基礎知識を紹介します。
陸上競技の投擲種目のひとつで、個人で記録を競います。
直径2.5メートルの円形のエリア(サークル)から前方に円盤を投擲し、飛距離を競います。
サークル内を中心とする、約35度の扇形の内側の地面に落下したものだけが有効となります。それ以外の場所に落ちた投擲はファウルとなり、記録が付きません。
線上に落ちてもファウルとなり、記録が付きません。
選手の足がサークルの線を越えてもファウルとなります。
円盤の重さは男子は2kg、女子は1kgと決められています。
選手は回転動作の後、円盤を放ちます。同じ投擲競技の砲丸投とは違い、回転する際に片手を肩の後ろに伸ばしてもルール違反になりません。
各選手は3投以内に決められた距離を超えるか、上位12位に入ることで決勝に進むことができます。
決勝ではさらに3投し、上位8名にまで絞ります。
残った8名でさらに3投ずつして、順位を確定させます。
現在日本においては男女ともに選手層が薄いものの、1936年のベルリンオリンピックでは女子で4位、5位2名の入賞者、1952年のヘルシンキオリンピックでは吉野トヨ子選手が4位入賞を果たすなど、以前は日本の女子選手が活躍していた種目でした。
現在は室伏由佳選手(ミズノ)が日本記録(58m62)を保持しています。
やり投と同じく、古代オリンピックから行われているとされる伝統的な種目で、ドイツが強豪国として知られています。
ロンドンオリンピック2012 陸上競技 - JOC
公益財団法人 日本陸上競技連盟
円盤投 - Wikipedia
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