誰もが年をとれば定年退職を迎えることとなりますが、そのための準備はできていますか?ここでは定年退職を迎える前に考えておきたいポイントを、筆者の個人的見解も含まれますが、ご紹介させていただきます。
今のご時勢、非正規での再雇用を望む人も少なからずいるようです。その時、自分にはどのような能力があり、若者と自分を比べたときに、企業が自分を雇うことにどのようなメリットがあるのかを冷静に考えてみてはいかがでしょうか。「仕事は選ばなければ~」と思っていませんか?非正規といえども、企業はきちんと人を選んでいるのです。
厳しい言い方かもしれませんが、能力のたな卸しは高齢になればなるほど重要になってくるものです。
また、資格と人脈を生かし独立開業される方や、まったく働かずに悠々自適の人生を歩まれる方も多数いらっしゃいますよね。これについては次項で説明します。
退職金、年金と今まで貯めてきた貯金とで生活している方は多いものですが、今から定年退職を向かえる場合は本当にそれで暮らしていけるのか厳しすぎるほどに再計算してみることをオススメします。住宅、車のローン、税金、医療費、場合によっては教育費を差し引いたら手元にいくら残るのでしょうか。退職金を何回かにわけて支給されたにもかかわらず、医療費と住宅ローンと教育費で数千万すべて飛んでしまったケースはいくらでもあります。
また、開業される場合も同様で、最初はお金との釣り合いが大きなポイントになってくるでしょう。具体例をあげると、退職金だけでは開業後1年間の資金をまかなえずに一千万円以上の借金を背負った方を見ています。定年退職=自由な人生が待っているので、自分の好きなことを好きなようにやっていいわけではありません。きちんと見通しをたててやりくりしましょう。
今まで奥様に財布はお任せしてきたという旦那様は、一度きちんと話し合いをされてはいかがでしょうか。
数多くの趣味と、趣味を通じた友人です。5つ以上のグループに所属すると精神的な安定が得られるといわれていますが、今まで仕事に打ち込んできた人には今から新しい世界に飛び込むのは難しいことかもしれません。
ですが若いときに比べ、年をとってからの精神的な挫折というのはそう簡単に立ち直れるものではありません。そんなときに何かひとつ新しい趣味があって仲間がいれば、退職してから人生に行き詰ったときにも動じることなく、心穏やかに過ごせるようになりますよ。
いかがでしたか?筆者の周囲の定年してから穏やかに過ごせている方は例外なくお金の管理が上手な人で、趣味を通じて仲間との交流ができている方です。心をまるくして生きるというのはなかなかたやすいことではありませんが、是非参考にしてみてくださいね。
(Photo by http://www.ashinari.com/2012/05/30-362825.php)
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